WW2を考える① 〜ワルシャワ蜂起博物館〜


ポーランド滞在も残す所三日ほどとなりました。
行きたいところも、だいたい行き尽くしました。

これから三日間は、僕のこの世界旅行の趣旨的に
かなり重要な意味を持つテーマを書きたいと思います。

ポーランドでは、いくつか第二次世界大戦に関する
博物館に行ってきました。

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まずは、ワルシャワ蜂起博物館です。

※僕はブルガリアから、直接ワルシャワに入ったため、
巡った順序は、歴史の順序に沿ったものではありません。

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今年は、ワルシャワ蜂起70周年。
日本ではあまり語られる事がありませんが、
1939年9月のドイツ軍によるポーランド侵攻から端を発した
第二次世界大戦では、人口比率(19.0%)からいって、
一番の犠牲者を出した国です。(参考:Wikipedia

1944年8月1日 午後5時ちょうど。
敗色が濃厚となってきたナチスと、それを追い詰めるソ連軍。

ワルシャワまで10kmまで進軍してきたソ連を頼りに、
ポーランド亡命政府がナチスに対し蜂起を実行。

しかし、あまりに多くの人的、物資的資源を
消耗してしまったソ連軍は、結局やって来れませんでした。

その結果、ナチスの報復にあった蜂起軍は
蜂起から二ヶ月後に降伏。

ワルシャワでは、一説によれば20万人の犠牲者を出し、
街の9割以上が破壊されてしまいます。

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『戦士の誓い

全能の神と乙女マリア
ポーランドの女王の冠の御前に
私は祖国ポーランド共和国に忠誠を誓う

私は固く誓う
たとえどんな犠牲を払ってでも
誇りにかけて祖国の自由のために
全身全霊を以って戦うと

私はいかなる時も
選ばれたポーランドの大統領と上官、
我軍の指揮官に服従を誓う

そして何が起ころうとも
機密を守ることを誓います

神よ、どうかご加護を』

(上記は筆者の稚拙な訳なので、相違などあればご指摘下さい)

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ポーランドの尊厳(白)と自由(赤)。

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少年兵。
彼らはどれだけの事を理解して、戦いに参加したんだろう。

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ナチスの腕章、兵士の遺品。

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蜂起当初は5人に1人程度しか銃を持っていなかったとの事。

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バイク隊のバイク。

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砲車の模型。

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手がもげたキリスト像。

IMG_1310.JPG戦士の墓。

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破壊しつくされた街の模型。

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市街戦に参加した人達の中で、いったい、
どれだけの人が復興したワルシャワを見ることができたんだろう。

 

 

ワルシャワ蜂起は必要であったのか?
そのような議論は今も続いています。

しかし、ポーランドの人々にとって、ワルシャワ蜂起は
日本人の戦争に対する、愚かな過ちを繰り返してならない、
というような感覚とは違うような気がします。

彼らはある意味、英雄です。
とても大きな犠牲を払ったけれど、
そして、二度とあってはいけないけれど、
命を賭して祖国のために戦った。

これは僕の個人的な意見ですが、
祖国に誇りを持つ心、
そして忠誠を尽くす意思がなければ、
英雄は生まれないと思います。

 

そして、この戦いより34年後、
ポーランドには大きな英雄が誕生します。

 

19歳の時にナチスによるポーランド侵攻を経験し、
ワルシャワ蜂起より1年前に聖職者として生きていく事を決意した
法王ヨハネ・パウロ二世です。


“WW2を考える① 〜ワルシャワ蜂起博物館〜” への3件のフィードバック

  1. 考える葦さんこんにちは。嫁の方のわだです。
    毎年ワルシャワでは、放棄が始まった8月1日の17時にサイレンが鳴って、走行中の車も全て停車して黙祷をするそうです。街中に石碑も多く、70年経った今もこの戦いに携わった人をすごく誇りに思っているんだなぁ、と強く感じます。

    さて、全然関係のない話なのですが、考える葦さんはまだワルシャワにいらっしゃいますか?
    明後日の日曜日18:00頃に我が家で「ご飯を食べながら寒さをしのぐ会」でもやろうかと思い立ちまして、もしご迷惑じゃなければご一緒にどうですか?もちろん大したご飯は出ませんが…。是非ご一考ください!

    • わださま、コメントありがとうございます!

      実は、11月1日からフランスに向かう事になっておりまして、
      そのため、「ご飯を食べながら寒さをしのぐ会」には伺えないです。
      もし、まだワルシャワに居られるなら、是非とも伺いたい所だったんですが、とても残念です。

      お誘い、ありがとうございました。

  2. 次はフランスに行かれるんですね~。
    タイミングが合わず今回は残念でしたが、
    世界旅行2周目の際にでもまた!

    引き続き気をつけて、旅を楽しまれて下さい♪

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