戦争証跡博物館に行ってきました。
ベトナム・ホーチミン市の3区にある、
ベトナム戦争の歴史を綴る博物館です。
ベトナムには、たくさんの博物館がありますが、
そのほとんどが、ベトナム戦争に関連するもののようです。
つまりは、ベトナム戦争がこの国にとって、
どれだけ重要な要素を抱えているかって事でしょう。
きっと、資料館の中にはかなりの率でショッキングな
写真なんかが展示されているのだろうなと、
チキンな僕は、中に入れませんでした。
だって、日本には広島に原爆資料館という、
世界中の子供たちにトラウマを植え付ける場所があるから!
いや、でも本当に必要ものだと思います。
頭の良い人達は言います。
「戦争は起こるもんだよ。経済が頭打ちになれば仕方ないし。
あと、社会学的には人口調節の役割もあるし」
それ、自分が戦争に行かされることになっても同じ事言える?
自分の家が、故郷が、大切な人が燃やされても?
モニター越しの悲劇は、ドキュメンタリー映画と変わらない。
世界の向こう側で起こってる惨劇は、
ノンフィクションであろうと、フィクションであろうと、
自分にはどっちでも関係ない。
もちろん、彼らの言ってる事はマクロ的な考え方であり、
僕が言ってることはミクロ的だという事は分かってます。
単に、視点が違うだけだと。
だけど、ミクロなくしてマクロは成り立たない。
『戦争は起こるもんだよ』
なら、ヒトは進化すればいい。
戦争しなくても済む方法を模索できるよう、
そろそろ霊長類として進化すべきだ。
戦争証跡博物館の庭には、天空の城ラピュタに出てくるような
巨大な樹々がたくさん根を貼っています。
僕にはこの樹々が、とても象徴的な物のように思えました。